寝ずの番:20代女性の体験談
私が高校2年生の時に祖父が亡くなりました。
闘病の末に亡くなり、その日の内に自宅に戻ってきた祖父。
寝ずの番というものがありますが…(ろうそくの火が消えないように・絶やさないように番をすることです)
それを私がしなくてはいけない事になりました。
私の父や母・伯父・叔母は別室で色々と打ち合わせや写真選び等に追われていました。
特に私には霊感もなく祖父の家は古い昔ながらの家でしたが、それに対しても恐怖感は全くありませんでした。
ただ、その日に限って嫌な感じがしました。
勿論、祖父の遺体は仏壇が置いてあり先祖代々の遺影も飾ってある和室でした。
突然カタカタと音がし、風で雨戸が鳴っているんだなと思っていましたが…
なかなか止みません。
おかしいな?と思い立ち上がると1枚の遺影が落ちてきました。
落ちてくるなんて…と思い恐怖で部屋を飛び出そうとした所
祖父の棺の近くに置いてある、ろうそくの火が天井に向かい高々と上がっていました。
急いで母が居る部屋へ行き事情を話しましたが、ろうそくの火は通常通りでした。
紐にて固定されていた遺影。
紐がちぎれた様子はなく…紐の切り口が綺麗な状態でした。
誰かに切られたような感じでした。