新築祝い:40代女性の体験談
不思議な体験でしたが、恐怖体験とは少し違うかもしれません。
今から30年ほど前のことです。
築80年ほど経った家を、父が立て替えその家で新築祝いをしていた8月の末ごろでした。
私と姉は夜遅かったこともあり同じ部屋で寝ていました。
トイレに行こうと眼を覚ますとドアのあたりに人影がありました。
従兄弟かと思ってよく見るとドアのところではありませんでした。
いた場所は窓の外でした。
ただこの部屋は一戸建ての3階部分です。
ぼんやりその人を見ましたが、なんとなく見覚えがあるけど思い出せません。
まだ若い男の人で20歳ぐらい。
カーキ色の古めかしい服を着た青年がこの家を見ていたのです。
私に気がつくとにっこり笑って見えなくなりました。
次の日、仏間にある若くに戦地で亡くなった、父の長兄である伯父の写真を見て納得しました。
その人に間違いありませんでした。