被災地:40代女性の体験談
東日本大震災の1年後、
仕事終わりが遅くなり夜中12時近くにいつものように車で家に帰っていた。
当時、私が住んでいた所は津波で被災した場所。
私の住んでいたアパートも津波で1階は浸水した。
帰り道の道路もしばらくは津波の影響で通行止めだったが、
やっと開通されたばかりで周りは街灯もなく真っ暗。
だが、毎日通ってる道なので、さほど気にすることもなく運転してた。
ふと、歩道をみると女性(?)っぽい人が座って誰かを待っている様子。
こんな時間に1人で大丈夫かな?と思いながら通り過ぎたが・・・・よくよく考えるとおかしい。
周りの家は津波で流され、この辺は誰も住んでいない、というより家自体がもうない。
でもあれは確実に人間だった。
確認したかったけど怖くて引き返せずそのまま家に帰った。
その後、その場所で人を見かけたことはない。
津波で亡くなった人だったのかもしれない。