部活の合宿:30代女性の体験談
私が高校生の頃に体験したお話です。
当時所属していた部活の合宿で三重県の山奥の民宿に泊まったときのこと。
4泊5日で利用しておりその夜は最終日でかなり疲れていましたが、
同じ部屋の女子数人で消灯になるまでお菓子を食べながら喋っていました。
ついつい話し過ぎて顧問の先生が消灯を告げに部屋にきたので
仕方なく電気を消して布団に潜り込みました。
布団に入ってもなかなか眠れずにいると
しばらくしてから部屋のふすまがさーっと開いたので、
「やばい、また見回りにきた」と思い起きていることがばれないように布団を頭からかぶりました。
しかし何の物音もしないのでうっすら目を開けて確認すると、
そこには白い物体が・・・。
私たちの部屋は入口のすぐ近くに各々の私物を入れる2段のロッカーがありました。
そのロッカーの前で白い物体が突っ立っていたのです。
明らかに先生ではなく少し気味悪かったのですがその瞬間、
その白い物体はロッカーの中にすーっと入っていったのです。
普通人間がロッカーに入ろうとすると足を曲げたりよじ登ったりする行為が生じると思うのですが、
その白い物体はまっすぐに入っていったのです。
何が何だか頭の整理がつかぬまま布団の中で身動きがとれずにいると
5分後ぐらいに民宿で飼っている犬が急に鳴きだしたのです。
恐怖で更に体が動かずひたすら朝が来るのを待ちました。
翌朝そのことを同じ部屋の友人に話すと、実はその友人も私と同じ白い物体を見ていて
動けないまま朝まで過ごしたといっていました。
あれは一体何だったのか今思い出しても恐ろしくて寒気がします。