白いブラウスの女:60代男性の体験談
私が高校三年生の時友達3人で遊びに行った帰りのことです。
ずいぶん昔にこの線は廃止されいる〇〇線で、
C11蒸気機関車が2両の客車を引っ張ている田舎の終着駅でのことです。
無人駅で一応駅舎はありましたが灯りがどこにもありませんでした。
終電で帰ろうと駅のホームで椅子のようなものに3人で座って待っていると、
スカートの色は思い出せないけれども、上は真っ白なブラウスをを着ていて
きれいな若い女性が我々3人の前を通って少し離れたところに立ち止まった。
時間は午後7時ぐらだが夏なのに少しあたりは暗くなっていた。
列車が来ると私たち3人は乗車し女性も後部の乗車口から乗っていった。
乗客は我々3人とその女性だけだったので、発車して駅に着くまではみんなと
その女性の話はなぜか私はしなかった。
終点まで一駅で15分くらいで到着したが白いブラスの女性はホームに降りてこなかった。
途中で降りることは考えられないのでどうしても不思議なので二人に聞いてみると、
そんな女性は最初から見ていないし3人しか乗らなかったという。
冗談を言うなと言われバカにされました。
先ほど確かに3人の前を歩いて通っていたのははっきりこの目で見ていたのだが、
他の2人は今考えると女性に何も反応していなかったように思う。
時間がたつごとに鳥肌が立ってきて急に寒くなってきた。
夏だからまだは暑い夜なのに、恐怖ではないが私にしか見えない女性に会った夜でした。
今考えても不思議なことで時々思い出します。