探索:20代女性の体験談
私がまだ小学生になったばかりの頃、親戚の家にお邪魔した時の出来事です。
その日の夜、私は退屈だったためこっそり親戚の家の中の探索を始めました。
私以下外の人たちは居間で雑談で盛り上がっていました。
そこ以外は明かりがついてないので、真っ暗な廊下を肝試しと称して一人で探検を楽しんでいました。
二階に上がると書斎がありました。
書斎の奥の方へ進むと、床に四角い大きな穴があったんです。
しかもその穴は一階のだれか部屋がまるみえになるほど貫通していました。
暗かったので部屋とはいってもぼんやり家具の輪郭がわかる程度でした。
なんでこんな大きな穴ふさがないんだろう、
と不思議に思ったところで穴の先でだれかと目があいました。
確かに目があったんです。
暗くて人の輪郭が見当たらないのに。
妙な人の気配だけがしっかり感じられて、恐怖で体が固まりました。
体の緊張をどうにかほぐして居間へ走りました。
親戚に話をきくと、床の穴は確かに開いているが、
居間にいる人以外にここに住んでいる人はいないとのことでした。
私の勘違いだったのかもしれませんが、
今でもあの目があったと感じた時の気配は嘘とは思えません…。