父の死:60代男性の体験談
仕事をし始めてずいぶん慣れて、まあまあ重要な仕事を任され始めたころに
突然田舎の父親が危篤という電話が入りその日の夜行で田舎に向かった。
父親は1年半ほど前からガンを患っている状態でした。
いま振り返ってもよく思い出せないのですが乗った電車で朝、目が覚めると
真っ青な空とあたり一面真っ白な雪化粧だった、
見覚えのある山が車窓から見え、なぜか絵画を見ているようで、
今でもはっきりその光景が目に浮かびます。
その光景を見てすぐに私は多分父親はもう亡くなってしまったのだろうと感じました。
そのつもりで家に着くと回りがとても穏やかな雰囲気でした。
覚悟して家に入りましたが父親は亡くなってはおらず家族は安心したような感じでした。
母親から”ご苦労様”といわれ一息つきました。
そのあとは一喜一憂で2日目になりお医者さんから持ち直したようだといわれ、
”それじゃあ明日は一度仕事に戻るということで帰る準備をして就寝した。
すると次の日の明け方寝ていると強烈な寒さで目が覚めたとたん、
階下から母親の声で”お父さんがおかしい!!”と叫ぶ声があり、
私は飛び起きすぐに父親のところに行ったが意識はなく、
亡くなっているようにも見えたが、私はどうゆうわけか気が動転していたのか、
電話をすればいいのに車でお医者さんを呼びに出かけた。
あとで気づくのだが誰かがお医者さんに電話をしていて先生は私より先に家に着いていました。
亡くなった時間は先生が到着した後の時間にはなっていたが、
その前にすでに亡くなっていたようでした。
私が氷の中にいるように冷たく感じて目が覚めた時に亡くなっていたようでした。
しばらくしてから姉にその時の体験を話をしてみたら、
まさしく姉も全く同じ体験をしたとのことだった。
何とも言えない不思議な体験でした。