心配なつむくま

ホラー・怖い系が好きで、ホラー映画、ホラーゲーム実況、心霊体験談などを中心にブログ掲載しています。たまに旬なニュースの感想なども。

壁の目:50代女性の体験談

これは私が子供の頃に体験した話です。

それは私が小学生3.4年生の頃だったと思います。

 

その日は土曜で(当時は小学校は土曜は午前授業)学校から帰ると

千葉の親戚の叔母さんが来ていました。

 

「学生時代の友達がこの近くに嫁いで中華料理店をやっているので会いに行くの。

お昼ご飯まだなら一緒に行ってお店で食べよう」と言われ、

私も同行することになりました。

 

その日は近所に住む同い年の幼なじみユミちゃんと

遊ぶ約束をしていたのでユミちゃんも誘いました。

 

叔母さんの友達のお店は私の家から歩いて大人なら

10分足らずの場所にありました。

 

叔母さんは友達と何十年ぶりの再会だったらしく、

お昼ご飯を食べた後も話込んで居たので、私はユミちゃんとお店の前で

ゴムだん(ゴム飛び)で遊ぶことにしました。

 

ゴムは持ってきたものの、ユミちゃんと二人なので、

お店の向かい側にあった銭湯の入口近くにあった道路標識に

ゴムの片方を結んで遊んでいました。

 

その銭湯は入口の両側が壁になっていて、

壁に挟まれた階段を数段登ると玄関がある作りで、

壁には大人の膝くらいの高さの所に(昔の建物にはよくあった)

レンガ1個分くらいの大きさの空気口がありました。

 

私は「ここから冷たい風が吹いてくるよ」と

少しかがむような体制で顔に風をかけながら、

何となく空気口の覗いてみました。

 

中は真っ暗。手で囲いをしてもう一度覗いてみました。

するとほぼ暗闇で距離はわかりませんが多分1メートルか、

もう少し先の辺りに何かが見えました。

 

それは目でした。目玉ではなく、

アーモンドの形をした野球ボールくらいの大きな目が1個(片方)だけ

こちらを見ているんです。

白目の部分がグレーのとても大きな目でした。

 

驚いた私はすぐにそこから離れて「あれは何だったんだろう」と思い

ユミちゃんに「中を覗いてみて」と頼みました。

 

ユミちゃんも覗いてすぐにそこから離れたので「何か見えた?」と

聞いてみたら「大きい目がこっち見てた!」と言うのです。

 

「やっぱり!猫かなぁ??」と何度も覗いているうちに

そこは銭湯の脱衣場の床下だとわかりました。

目はずっとそこにいます。

猫だと思い「おいでー」と声をかけても動くこともありません。

猫じゃないのかな?人間? なんて話してる間に

「あれ?あの大きさの目って人間でも大き過ぎる」と思いました。

 

急に怖くなってユミちゃんとその場から離れ、

叔母さんを呼びに行って急いで家に帰りました。

あれが何だったのかわからないままですが、

私は「妖怪」だと思っています。

 

どうやら壁の向こうは脱衣場になっているようで、

床板の隙間から僅かに光が見えていたようでした。

 

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