心霊スポット：犬鳴トンネル
一枚の写真
場所
福岡県宮若市
行ってみた感想
友達と3人（A,B,C,と呼ぶ）と、夏休みに1週間福岡県へ旅行に行った際に、
A『これ！おもしろそだよｗ！』というAちゃんの言葉をきっかけに
福岡旅行６日目、犬鳴トンネルに向かいました。
意外と他の二人もノリノリで、カメラを構えて『撮れるかな』とソワソワ。
一方の私はというと、不安で不安でたまりませんでした。
はっきり見える、という訳では無いのですが‘‘嫌なもの‘‘を感じ取れる程度には
霊感があったからです。
ネットで出会った私たちはBさんだけ年が離れていて車の免許も持っていたので、
レンタカーで走ること２時間。
晴れた昼間なのに段々と暗くなっていく窓の外。
山道特有のクネクネとうねった細い道を登ると、見えてきました犬鳴トンネル。
車と車がすれ違えるかどうかギリギリの道幅の上に大きくあいた真っ暗な穴。
その入り口は石のブロックで塞がれていました。
『なんだぁ。入れないじゃん』とがっかりするAちゃん。
ただ、私を含む他の3人は言葉を発することもできませんでした。
ここでどんな事件や事故が起きたのかは詳しく分かりませんが、
記事や噂になっている数では到底足りないであろうその‘‘嫌なもの‘‘の数を
私は感じ取っていました。
Aちゃん以外の２人から霊感があるなどの話は聞いたことがありませんが、
言葉を発することなくただ茫然と立ち尽くしたまま段々と青ざめていく
２人の姿を見て、私と同じようなことを考えているのを感じ取るのは容易な事でした。
黙りこくった私たちにAちゃんは『え、な、なに黙ってんの』『な、なにかいる？』
としきりに話しかけて来ますが、答えることが出来ませんでした。
答えようとすると、息が詰まるのです。
『帰ろう。』Bさんが言いました。
Aちゃんの提案で最後に写真だけ撮ろうということになりました。
急いで1枚だけ撮りました。
それ以降、何かが起こることはありませんでしたが、
後日送られてきた犬鳴トンネルでの写真には私たちの顔が映らないくらい
一面オーブが映っていました。
