心配なつむくま

ホラー・怖い系が好きで、ホラー映画、ホラーゲーム実況、心霊体験談などを中心にブログ掲載しています。たまに旬なニュースの感想なども。

祖母の地下室:20代男性の体験談

私の祖母の家には地下室があります。

 

元々、祖母が40年ほど前にスナックを経営していた場所で、

その地下室は外から入ることができる形なのですが、 現在はその当時のまま、

ざらしにされていました。

 

私も危ないから入ったらダメと言われていて入ったことはなく、

私が祖母に「なんで片付けないの?」と聞いても答えてくれませんでした。

 

3年ほど前、祖父が他界し荷物の整理をしているとき、祖母が嫌々ながらに

「地下室の掃除もしなきゃいかん。」と言い出したので、

私は「そういえばなんで今まで片付けていなかったの?」と、

また今回も聞かせてくれないんだろうなと思いながらも聞いたところ、

祖母は「いやね、危ないんよ。床も腐っとるし、うち井戸あってな 

そこから地下水組み上げとるから落ちたら危ない。」 と、言い出しました。

 

(ああ、そういう危ないだったか)と思いつつも話を聞いていると

「それとなあ、こういう話好きじゃあないんだけど…」と話が続き、

「昔、ワシが下でスナックやっとったのは知っとるだろ?なんで辞めたかって、

なんかおかしいからなんよ。」

「いつも終わるのはもう朝の5時ぐらいでな、大抵おかしいのが起こるんが

夜中の2時とか3時でな ドアが勝手に開くんよ。

いきなり誰も入ってきてないし、風もないのに。」 と言いながら、

地下に降りていくと問題のドアがありました。

 

もうずっと手入れも何もしていなかったので、古いのは見たらわかりましたが、

ドアは周りの壁と比べて綺麗というか、ボロボロになっておらず

「案外きれいなもんだね。」と言うと祖母の顔は引きつっており、

「なんできれいなままなんだろねえ…」と言っていました。

 

中に入ると、祖母が「電気つけるわ」と言い、スイッチをつけると、

ぶら下がっていた大きな白色電球が一つ点きました。

 

床も所々穴が空いていて、椅子やグラスなどが当時のまま

置き去りにされてました。

 

「じゃあ片付けるべ」と祖母が言ったのでゴミ袋に色々つめていきました。

奥の小さい小上がりの方を掃除しようと近づくと、

祖母が「そこの下、危ないかんね。井戸がある。」と言ったので、

よく見てみると床が腐り落ちたような穴があり、中を除くと

組み上げ装置のパイプと蓋のされた井戸がありました。

 

その蓋にはびっしりと御札?がはられていましたが、

真っ黒になっていて一部分にお経らしきものが書いてあり、

御札なんだなとわかりました。

 

「なんでこんなところに御札貼ってあるん?なんか真っ黒だし…」というと

祖母は 「いやね、変なことが起こったときに常連のおっちゃんがね、

知り合いに霊媒師おるいうから見てもらったんよ。」

「そこは霊が通るっていうか、下から上がってくるからこれ貼っとくわってーー」

と話の途中で開けてあったドアがいきなりバーン!と音を立てて閉まりました。

 

私と祖母はびっくりしてお互い顔を見合わせながら暫く固まっていて、

「…今日誰もきとらんよな?」と私から先に口を開けると

「いんやあ…来ててもここには近寄らんし先に声かけてくるはずよ…」と。

 

私は心霊体験については<話を聞いたりするのは好きだけど、

体験はしたくない>タイプなんで、 予め用意してあった200ルーメンの

強力なLEDライトを2つ持参してたので、それで部屋を明るくしようと思い

カウンターの上にあったコップの中に懐中電灯を突っ込み、

つけようと思いましたが、電源を入れようとしても全然つかず

(事前につくことは確認してたし、これよく見るヤツか…?)と

怖くなっていきました。

 

ふと過去にみた心霊動画でスマホのライトであたりを照らしていたのを思い出し、

スマホのライトをつけると無事につき (流石に霊もスマホまで干渉は

してこないのか…)と訳のわからないことを考えながらドアのほうを照らすと

ドアがギギギ…と音を出しながらちょっとずつ開いていくので、

怖くなった私は今となれば意味不明な行動ですが

ドアを思いっきり蹴って閉めました。

 

すると衝撃でそうなったか不明ですが、電球が消えスマホのライトだけになり

地下室は暗闇に包まれました。

祖母が呆れながら「何やってんのさ…」と言いながら電球をいじっていると、

いきなり祖母が 「ああ!!!!!」と叫びだし、どうしたのか聞くと

「そこに誰かいる!」と半分錯乱した状態で叫ぶので

「そこってどこさ…」と言いながらスマホのライトを部屋中まんべんなく

照らしてみると 一瞬人のような、そうでもないような影が壁に映り、

(いや流石にきのせいだろ…)と思いながら、

その影が写ったところを色んな角度でライトで照らし、

また映らないか確認してたら

祖母が「---さんかい!?---さんなんだろ!?」と言い出したので

私は「え、誰?」と聞いても祖母の様子が変わらなく、

ちょっとなんかまずいと思った私は、

「もうここ使わんのやろ!さっさと出るぞ!」といい

ドアを開けようとすると さっき蹴ったせいか

<なにかに引っ張られている感じ>がして開きませんでした。

(なにか緩みがある感じではなく、説明がし難い。)

 

これでも私は体格はいいほうで、力仕事とかでも困ったことはないんですが、

全力で引っ張ってもびくともせず 錯乱した祖母と真っ暗な地下室で

どうしたらいいのかわからなくなった私は、 何を思ったのか、

確か明るいBGMでも流せば霊は嫌がるんじゃね?ぐらいの考えで

YOUTUBEのトップにあったHIKAKINの動画を流しましたが、

ドアは一向にあく気配もなく、 とりあえず大声で「おおーーい!」と叫ぶと

ドタドタ階段を降りてくる音が聞こえ、ガタガタ音がなり始めました。

 

(え、なんかまずいことになった?)と思いつつも「はよ開けて!」と言うと

「ちょっとまって」と聞き覚えのある声がしました。

 

祖母の姉が野菜を持ってきて居間に居たらしく、声を聞いて駆けつけたみたいで、

無事にドアが開くと錯乱した祖母を見て びっくりしながら

私に「○○(私の名前)、なにしたん?どうしたの」と言うので説明したところ

「ドアのノブのところに板挟まってたよ」と言ったので

(蹴った時に引っかかったのか…)と思いつつもとりあえず地下から上がりました。

 

祖母もかなり落ち着いたようで普通にテレビを見ながら祖母の姉と話をしており、

そういえば地下室のドア開きっぱなしだったなと思い出したので、

閉めにいきました。

 

今度は事前にライトを全部つけ、万全の状態で降りていき、

ドアを閉めて地下から上がっていき、 地下室と繋がってるドアを閉めて思いました。

 

木の板なんて今もなかったし、最初降りた時もなかったよな、と。

 

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