心配なつむくま

ホラー・怖い系が好きで、ホラー映画、ホラーゲーム実況、心霊体験談などを中心にブログ掲載しています。たまに旬なニュースの感想なども。

修羅場体験談:暗闇と恐怖と不安と戦ったあの日。恐るべし、エレベーター!

いつものようにマンションのエレベーターに乗っていました。

乗っていたのは私と60代の同じマンションの女性でした。

 

顔見知りでたまに話をする間柄だったので軽く世間話などをしていました。

が、いきなりエレベーターの中が真っ暗になりました。

 

「え!エレベーター止まってません?」

 

「停電かなぁ?」

 

二人とも初めての経験でパニック状態に陥りました。

 

とりあえず、同じマンションの知人に連絡しようと携帯電話を

ごそごそ探しましたが、なんとそんな時に限っていつもの場所に入れていません。

さらにパニックになり手探りで鞄の中をくまなく探し、

やっと見つけました。

 

しかし、圏外になっていました。

 

もしかしたらそのうち電波が入るようになるかもしれない、

そんな期待を胸に携帯のわずかな灯りで60代の女性と共に耐えることにしました。

 

そして携帯電話の灯りで、非常時に外部と連絡できるボタンを見つけました。

 

今まで何となく目にはしていましだが、パニック状態により、

思い出せませんでした。

 

やっと外部と連絡がつき、後は助けを待つばかりとなり、

ほっと一息付きました。

 

女性は「私も長い人生でこんなこと初めてよ、大丈夫、

すぐに助けに来てくれるからね。」と励ましてくれました。

 

そのうちじわじわと暑くなってきました。

 

私はその女性の健康状態が心配になりましたが、意外とお元気そうで安心しました。

そして不安にならないようにたくさんお話をしてくれました。

 

「昔はよく停電があったらこんなことはよくある話だったかもね!」

 

「そうなんですか?エレベーターがこんなに怖いものだったなんて

知りませんでしたよー。」

 

時間にして30分位でしたが長く感じました。

 

そして、やがて私はトイレに行きたくなったのです。

もともとトイレは近いのですが、いつトイレに行けるのか?という不安から

さらに近くなったようです。

 

女性は「そこでしちゃいなさい!」と言ってくれましたが、

出来るわけありません。

 

脂汗が流れ出し、もう一刻の猶予も許されない頃、エレベーターが動き出しました。

 

事情を聞かれる間もなく自分の部屋のトイレに駆け込み、

なんとか人間の尊厳は守れました。

 

エレベーター停止の原因は経年劣化による故障と説明されましたが、

数か月に一度は定期検査してるのになぜ?と疑問に思いました。

 

一緒に修羅場をくぐり抜けた女性とは今でも仲良くしています。

 

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