修羅場体験談：離婚は本人たち以上に親がヒートアップするのかもしれない
数年前、私は前の旦那と離婚をしました。
不倫や借金といった大きな原因があったというよりは、日常の積み重ねでの
出来事が原因でした。
日々のちょっとしたことでのけんかが絶えなくて、精神的に二人とも
限界が来ていました。
状況を変えようとお互いに努力はしたつもりですが、人の性格や習慣を
根本的に変えるのはおそらく無理だろうと気付きました。
そして、それからが大変でした。
まずはお互いの親に報告に行きました。
初めは両家の両親ともに、そうかと静かに話を聞いていました。
ですがその後、私たちお互いが、自分の親に自分の都合のいいことを話を
したのでしょう。
どちらの親も揃って相手への不満をぶつけ始めたのです。
自分の子供が離婚したいと言っている相手のことですから、
親はいい風に思うはずはないのですが、離婚となると、慰謝料などの
金銭的な問題も出てきます。
私は、婚姻中のある問題から、相手に慰謝料を請求しました。
私の父が知り合いの弁護士に話を聞きに行ってくれて、
これくらいの金額が妥当だろうと言われた額を、そのまま相手に伝えました。
それを聞いた相手の親は目くじらを立て、私ではなく、
私の父に猛抗議をしてきました。
そんなお金は一切払えない、調停を起こしますと。
私の父は温厚な人なので、そうですか、わかりましたとなったのですが、
元旦那はとにかく人と話すのが苦手な人。
相手の親の気持ちに反して、調停など絶対にやりたくないと
家庭内でももめたようです。
こういう問題は長引くと精神的に参ってきます。
時間が経つにつれ、本人である私は半ばどうでもいいとさえ思えてきていました。
ですが親は違います。
後半は、親対親の問題になりつつありました。
私も元旦那も疲れ切っていたこともありますが、最後は親同士の話し合いとなり、
結局私は、こちらが提示した金額通りの慰謝料を受け取ることができました。
離婚を親に告げてから親同士の言い争いはひどいもので、
慰謝料を払ってもらえても、よかったと素直になれない感じの悪さだけが残りました。
