心配なつむくま

ホラー・怖い系が好きで、ホラー映画、ホラーゲーム実況、心霊体験談などを中心にブログ掲載しています。たまに旬なニュースの感想なども。

修羅場体験談:あんちゃんもあんまりいきがっとったら辛い目にあうで!

私は平成5年から公の施設を管理する仕事についていました。

7月、8月は通常の仕事プラス町の海水浴場も管理する作業が増えるのです。

 

その日は私が勤め始めて初めての夏の暑い日でした。

20代前半でやる気と正義感に満ち溢れていた私は2件の不正に遭遇しました。

 

1件目は海水浴場の波止場で禁止されている魚釣りをしていたということです。

管理者ですから当然、他のお客様に迷惑な行為とみなし、放送にて

注意をいたしました。

 

3度の注意放送したにもかかわらず全くやめる気配がなかったので、

私自身が注意に行きました。

背中に絵柄を背負いこんでいたその集団は15、6名。

 

先の放送でイライラしていたのでしょうが、直ちに周囲を囲まれて、

脅迫めいた言動で脅されること20分。

とんでもないところに突っ込んで来てしまったなあと後悔しながらも

言葉遣いに注意しながら私は主張を一切変えず、魚釣り禁止のため場所を

移動するようお願いし続けました。

 

むこうの若い者が一人、私の胸ぐらをつかんで訳の分からないことを叫びながら

突っ込んできましたので、2、3発殴られて警察に通報しようと覚悟を決めた

まさにその時に一番奥で座って魚釣りをしていたご老人がこちらに来て

「素人の者に手を出すな!」と言ってくれました。

 

組長さんだったらしく、私はその場で解放されました。

帰り際に「あんちゃんもあんまりいきがっとったら辛い目にあうで!」と

いって笑って行っちゃいました。

 

釣りのできる場所へ移動してくれたのです。

 

いやはや凄い経験をしたなあと思いながら管理事務所に戻って昼食を取り、

1時間の休憩をもらいました。

 

怖くて体が震えていたので仕事にならないと考えたからです。

 

休憩から戻ると普段の自分にほぼ戻っていたので自転車で海水浴場の

見回りに行きました。

 

またまたいかがわしい車が駐車禁止の場所に車を停めており、

ほかの車の行く手を塞いでいました。

 

白のベンツ。

 

やばい予感がしましたが仕方なく移動をお願いに行きました。

 

すると助手席の窓が開き「またワレかぁ!」っと言って胸ぐらを掴まれ

上半身がベンツの中に。

後部座席のご老人は大笑いをしながら「もうええけぇ、離しちゃれ!帰るど!」。

私は道路に放り出され、車は何事もなかったかのように走り去っていきました。

 

同じ日の僅か2時間の間に私は2回も殺されかけました。

 

以来、27年間。これ以上の修羅場を経験したことはありません。