子役の動きが秀逸：MAMA（２０１３年）
MAMA（２０１３年）
基本情報
監督：アンディ・ムスキエティ
出演者：ジェシカ・チャステイン、ニコライ・コスター＝ワルドー、ミーガン・シャルパンティ、エイザベル・ネリッセ、ダニエル・カッシュ、ハビエル・ボテット、ジェーン・モファット
映画の概要
父母、2人の女の子という家庭で、夫婦喧嘩から父が母を殺してしまう。
事件から逃げるように、父は幼い娘2人を連れて逃走。
山奥で見つけたログハウスに身を隠すのだが、そこには歪んだ母性を持つ
幽霊が住んでおり、娘2人を育て始める。
父の弟がなけなしの金で捜索して、
やっと見つけた2人を引き取ることになるのだが…。
映画の感想
幽霊MAMAは3Dで、いい意味で動きが気持ち悪いのだが、
下の娘の動きが本当に秀逸！
迫真かつ不気味さが増し、目を離さないホラー作品となっている。
子役の演技が特に上手いです。
間とスピード感が絶妙で、ホラーシーンは何度も見てしまいます。
一番最初のMAMA登場シーンと、養護施設での妹ちゃんの動きは、
誰もが心拍数上がるはず。ホラーとして楽しめます。
ストーリーは怖いだけではなく、ハートフルホラーとなっている。
最初と最後に、壁に描かれた絵が映るのだが、
そこに全てが描かれているのでご注目ください。
スペインの監督、デルトロ作品です。
もとはショートムービーから始まっているようです。
ショートムービーも面白かったです。
そこから考えると、確かに山小屋まで行く道のりは、
ちょっと後付け感が否めない。
しかし、途中から謎解きみたいになっていて、
そうなると幽霊MAMAもがっつり姿を見せてしまって怖さが半減しました。
後半だけがっかり感がありましたが、
ハートフルな物語の構成上仕方ないのかな。
幽霊MAMAの最後のシーンでの行動が、ちょっとよくわからない。
それぞれの登場人物の心理描写も良かったです。
人間の中で生きるのか、幽霊と生きていくのか、板挟みに合うお姉ちゃん。
彼氏の叔父の娘を引き取って暮らしていくうちに、彼女に芽生えてくる母性。
幽霊MAMAの母性からくる嫉妬心。幽霊MAMA一筋の妹ちゃん。
それぞれの女たちの気持ちが見えて面白いです。
