ルームシェア:40代女性の体験談
私は両親との折り合いが悪く、家を出たいと思っていたところ、
2Kのアパートに住んでいた大学の先輩が、怪奇現象が起きて怖いのでルームメイトを探していると聞き、
喜んでその先輩と暮らすことにしました。
怪奇現象には全く興味がなかったため、どんな現象が起こるのか聞きもしませんでした。
先輩と襖を隔てた部屋で1人で寝ていると、
まだ夜が明ける前、遠くの方から何人かの子どもたちの賑やかな声が聞こえました。
その声が、どんどん近くなり、玄関のドアがガチャッと開けられる音がしました。
私は驚いて起き上がろうとしましたが、金縛りにあっていて動けませんでした。
子どもたちがドタバタと部屋に入ってくる気配があり、
横向きに寝ている私の後ろ側で、イヒヒヒヒと笑いました。
私は恐怖で全身の毛が逆立ち、震えて歯の根が合わなくなりました。
そのうち夜が明けて、いつの間にか子どもたちはいなくなり、
起きてきた先輩にその話をすると
「そうなのよ。子どもの霊が集まるのよ。昔この場所は駄菓子屋だったんだって」と言われました。