心配なつむくま

ホラー・怖い系が好きで、ホラー映画、ホラーゲーム実況、心霊体験談などを中心にブログ掲載しています。たまに旬なニュースの感想なども。

白い六角柱の霊場:50代女性の体験談

私が23歳の冬の話です。

 

当初よく遊んでいた仲間と夜にドライブに行くことになりました。

いつも東京から目的地を決めずにドライブしていて、

その日は内房線を走っていました。

 

右ハンドルのワゴンで先輩の男性が運転、その彼女の先輩が助手席、

私は二人の間に顔を出す感じで後部に乗っていました。

 

深夜だったこともあり、助手席の先輩は眠っていて、

私は全く眠くなかったので運転している男の先輩と話していました。

 

ところが途中から話をしていた先輩が急に無口になりました。

話かけても返事がありません。

 

どうしたのかな?とは思いましたが、私も運転の邪魔しないように、

黙って暇を潰しでなんとなくトンネルの入口に書かれた

「ずい道の名前をいくつ覚えられるか」ゲームを一人ですることにしました。

 

◯◯ずい道、◯◯ずい道・△△ずい道、◯◯ずい道・△△ずい道・✕✕ずい道‥

というようにどんどん重ねて覚えていく感じです。

 

内房線はずい道を抜けると右側はずっと海。

左は畑だったり、丘のようになっていたり、民家だったり‥

単線らしき電車の線路もありました。

 

昼間だったらこの電車はずっと海が見えて良いなあ。なんて思っていました。

 

そして名前を覚えはじめてから、いくつ目かのずい道を抜けた時、

右は海でしたが左側が急に大きく開けた場所がありました。

 

今までの左側と明らかに感じが違うので「なんだろう?」と

興味をそそられたのを覚えています。

 

その開けた場所はとても大きな駐車場のような感じでした。

 

その真ん中の辺りに大きめの土台とそこから伸びる白い六角柱の

大きな柱のようなものがあり、そこには達筆な文字で

「◯◯(達筆過ぎて読めない)霊場」と書かれていました。

 

そして土台には白地に黄色の花柄のワンピースを着た

若い女性がこちら側にうつむいて腰掛けて座っていました。

 

腰をかけて地面に足は届いていなかったので土台の高さも

人の腰よりも高かったんだと思います。

 

 

 

 

私は「ここはお寺か墓地の駐車場なのか‥」と思いました。

右奥の方に黒い鉄柵の門があり、柵は開いていました。

 

門の手前に黒い車が一台停まっていたので、

私はお墓参りにでも着たのかな‥と思いました。

 

そして、座っている女の人はその車で来たのだろう‥と思いました。

前のずい道を抜けてからの多分1分か2分の出来事だったと思います。

私達の乗った車はそのまま通りすぎ、次のずい道に入り、

そしてずい道を抜けると、右は海。

でも左側はすぐに線路で向こうは壁のようになっていました。

 

左側の景色(様子)が繋がらなくて、私はそこではじめて

「え?いきなり線路出てきたけど、さっきの場所に線路なんてなかったよ?」と

思いました。

 

そこで運転している先輩に

「今、あっち側に広い駐車場みたいな所あったよね??」

と聞きました。

 

先輩は「全く気づかなかった」と言うんです。

 

当時まだナビなど付いている車がなかったので

その場で確認する術も ありませんでした。

 

すると助手席の先輩が目を覚まし、

私に「実は少し前から起きてい(私が)ナントカずい道・ナントカずい道‥

ここ何?‥誰かいる。とか お墓参り?とか

ずっとブツブツ言ってたの知ってたけど何か見たんでしょ」と言いました。

 

すべてを話すと先輩に「こんな夜中にお墓参りとか、

真冬にワンピース一枚なんて絶対おかしいじゃん。絶対何か見たね。」

と言われました。

 

今思えばおかしいことばかりですが、

私はその時、全く怖い感じもなく、変だとも感じなかったのです。

 

帰りも同じ道を通ると言うので、

私は二人に「その場所を教えてあげる」と言いました。

 

ちょうどずい道の名前を覚えていて大体の場所はわかると思ったからです。

 

何より特徴的な場所ですぐにわかると思ったから‥。

 

そして何事もなく帰り道。

同じ道を帰るので今度は左側はずっと海。

道は畑や線路‥ 覚えたずい道を逆に進みながら、

ずい道を抜ける度に右側を確認しました。

 

しかしあの大きく開けた駐車場のようなその場所は見つかりませんでした。

勿論、あの「◯◯霊場」を示すような物も。

 

その後も何度か内房線を通ることがありましたが、

見つけることは出来ず、ずい分経ってからネットや地図で場所や

六角柱の柱も調べてみましたが、そういう場所はありませんでした。

 

私が見たあの場所は一体どこだったのか‥今でも不思議です。

 

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