おじいちゃんの声:20代女性の体験談
これは私が小学生の頃の話です。
大好きだったおじいちゃんが亡くなり父とも離婚し、
私と兄と母の3人でアパートで暮らしていました。
夏休みだった記憶があります。
母は毎日朝から仕事で家を空けていて家には私と兄しかいませんでした。
当時の家は少し狭く同じ部屋で3人で寝ていました。
朝、「もう朝よ、起きんさい」そう聞こえたのですが、朝が苦手な私は
再び眠ろうとしました。
するともう一度私を起こす声が聞こえたので時計を見ると9時でした。
なんだ、もう9時なのか。そう思いながら起きることを決め布団から出た瞬間
私は思ったのです。
兄はまだ横で寝ている、私は一体誰に起こされたのか。
どんな声だったのかもう一度思い出し気付きました。
あぁ、おじいちゃんの声だ、と。